2024年(令和6年)年頭挨拶2024/Jan/01




年 頭 挨 拶

 Bamba JSAF President

 新しい年を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。

 昨年は、日本各地においてレースが通常開催され、ようやくセーリング活動が本格的に行えるようになりました。また、アフターコロナの新しい運営体制も確立され、スタンダード化された一年でもありました。強化選手におかれましても国際大会への出場や日々の練習などの強化活動に邁進できるようになり、江の島オリンピックウィーク、セーリング世界選手権、アジア競技大会においては複数のメダル獲得などの成果が上がりました。特に、セーリング世界選手権では男女混合470級で、日本の2チームが表彰台に上がるなど、たいへん嬉しいニュースも飛び込んで参りました。

 さて、JSAF会長就任4年目となります今年は、Paris2024オリンピック競技大会が開催され、Tokyo2020大会後のオリンピック強化活動において集大成の年となります。会長就任直後に、セーリングの未来に向けた新しいチャレンジとして、「オリンピックで勝ちに行く体制を構築すること」を掲げました。大いなる期待を込めてメダル獲得にチャレンジします。また、引き続き、「HOPE育成プログラム」を軸として、HOPE選手、ジュニア・ユース世代の若手セーラーの育成に取り組み、オリンピックでメダルを獲得できる選手を継続的に輩出できるシステムを構築していきます。

 また、もう一つのキーワードとして、「生涯スポーツとしてのセーリング」を掲げております。改めて申し上げますが、セーリングは、男女を問わず、年齢を問わず、障がいの有無に関わらず、誰もが自分に合った楽しみ方ができる価値を持つインクルーシブなスポーツです。ディンギーから始まり、キールボート、パラセーリングなど、多様で幅広いセーリングをJSAF一丸となって支援し、生涯スポーツとしての価値を高めてまいります。2024年のセーリング界を更に飛躍させていくために、JSAF会員の皆様の暖かいご協力を改めてここにお願い申し上げます。また、JSAFスポンサーの皆様におかれましては、厳しい経営環境が続いている状況にもかかわらず、引続き多大なるご支援を戴いておりますことについて改めて深く感謝申し上げる次第です。

 セーリングは、峻烈な競技スポーツであるとともに、年齢や性別にかかわりなく、誰もが楽しめる優れた生涯スポーツです。無風のときはじっと風を待つ忍耐力と根気を養い、順風のときは思いっきり風を受けて進む元気を養い、逆風や荒天にあっては風や波と戦う勇気を養います。
 会員の皆様と共に、多様性と柔軟性をもったセーリング人生を送っていけるよう安心・安全なセーリング環境を整えてまいりたいと肝に銘じております。

 最後になりましたが、JSAF活動の基盤であります加盟・特別加盟団体の皆様、専門委員会委員の皆様、それからJSAF会員一人一人の力を頂きながら、更にセーリング界を盛り上げていきたいと思います。昨年にも増して、「明るく、楽しく、前向き」なセーリングライフを送ることができることを願いつつ、皆様が健康にこの一年をお過ごしになられますようにお祈り申し上げて、新年のご挨拶とさせて頂きます。


2024年1月1日
公益財団法人日本セーリング連盟
会 長  馬 場 益 弘